パートナーインタビュー 株式会社きんでん京都支店 辻 嘉明 常務執行役員・京都支店長 松本 光正 副支店長

京都ハンナリーズを支えるパートナー企業様の想いや活動の意義をより多くの方々に知っていただきたいという気持ちから生まれた企画「京都ハンナリーズを選ぶ理由」。
8回目となる今回は、株式会社きんでん 京都支店(以下、きんでん京都支店)の辻 嘉明 常務執行役員・京都支店長(以下、辻支店長)と松本 光正 副支店長(以下、松本副支店長)と弊社代表取締役社長・松島鴻太の対談をお届けします。
きんでん様は、社会のインフラを支える総合設備エンジニアリング企業として、電気・空調・衛生・情報通信など幅広い分野で設計から施工・エンジニアリングに至るまで手掛けておられます。
京都支店様は、歴史と伝統が息づく街・京都において、地域のお客様のインフラ設備を支え続けることで社会や生活を守る縁の下の力持ちとしての役割を果たされておられます。公共施設からオフィスビル、ホテル、商業施設、教育・文化施設、工場、病院、そしてスポーツ施設まで多様なプロジェクトを支え、地域社会の発展に寄与されております。
2025-26シーズンより京都ハンナリーズとゴールドパートナー契約を締結。
今回のパートナーインタビューでは、企業として大切にされている価値観や京都ハンナリーズとのパートナーシップに込めた想い、そしてスポーツが企業や社会にもたらす可能性等、様々なお話を聞かせていただきました。
Q.最初に貴社の事業内容・大切にされている理念などをお聞かせください。
辻 支店長
創業時は、関西電力様の配電工事を担っていました。その後ビル、工場の電気設備、そして空調・衛生設備、情報通信設備など幅広い事業領域を手掛けています。
弊社の創業は1944年。今年で82年目です。
関西電力様の配電工事というのは、ビルや家屋に電気を届けるための鉄塔や電柱を立て、電線を張り、建物まで電線を引き込む仕事です。
戦後の急速な産業復興の中で、当社は関西電力工事以外に街の中のビルや工場、ホテル、病院など、一般の建物の電気設備工事を数多く手掛けるようになりました。事業エリアも関西圏以外に広げ、東京をはじめ北海道から九州まで全国展開していきました。現在、社員数は全社で約8,800名。京都支店では約700名の社員と、多くの協力会社の方々と事業活動を続けています。
松島
そのような歴史を積み重ねながら、ここまで事業を続けてこられたのですね。支店として大切にされている考え方や方針、理念などはございますか?

辻 支店長
辻 支店長
長年、従業員が慣れ親しんでいるのは、1962年に制定された「社是」です。「和と明朗」、「研究と努力」、「誠実と奉仕」。これを事ある場面で唱和し、行動の糧としています。
さらに当社の存在意義や使命を表した企業理念として、
「お客様のニーズを把握し、技術力と人間力で安心・安全・快適を届ける」
「健全な企業活動を通じて、関わる全ての人々の幸せを実現する」
「従業員が働きがいを実感し、家族と共に笑顔で暮らせる会社であり続ける」
が明文化されていて、判断や行動の拠りどころにしています。
この中で、私は、特に「従業員が働きがいを実感でき、家族とともに笑顔で暮らせる会社であり続ける」。これを皆で目指せば、必然的に他の要素にも良い影響を及ぼしてくると考えています。
従業員あっての会社です。共に働く仲間が元気でハツラツと働く会社は、お客様から見ても気持ち良いと思いますし、生産性も上がります。逆に必死に仕事をしていても従業員が疲弊してしまう職場ではダメだし、人も組織ももたないと思います。
松島
おっしゃる通りです。社員が元気に働いていないとお客様に良いサービスは提供できないですよね。
辻 支店長
そうです。常に課題はありますが、そういう職場を目指して活動しています。世の中の価値観も変化するので完成形はないですけどね。
企業理念
松島
そういった部分は日頃から従業員の皆様に伝えられているのですか?
辻 支店長
年度の活動方針、半期毎のヒアリング、月々の会議やミーティングで常に発信します。
これを目に見える形で実際の業務の中に落とし込むには、実務のノウハウを持つ各部門長やリーダーですので、彼らが私の考えに共感してもらう様に対話します。考え方に共感し、納得感があれば彼らは実務のプロフェッショナルですので、ハウツーは任せます。私の役目は方針や大きな考え方作り、組織コーディネート、そしてモチベーションアップに繋がる環境づくりです。
あわせて、大事なこととして、協力会社様と共に成長していくためにパートナーシップをより強くする事です。我々の仕事は従業員だけではできません。優秀な職人さんを抱えられている協力会社様があってこそできる仕事です。この信頼関係はしっかりと大切にしてかないといけません。協力会社の皆さまの家族や家庭のことを考えると、私たちには大きな責任がある事を常に意識していなければなりません。
また、お客様との関係作りも大事です。電気なしでは何もできない世の中です。お客様の設備をメンテナンスや改修によって、電気が点いて当たり前、使えて当たり前という状態にしておくために、現場での日頃のお客様とのコミュニケーションを大切にしています。
お客様が安定して電気を使えるようにする使命と責任があり、従業員もその自覚の下に使命感と自負心を持っています。「僕がやらんと!」という気持ちで仕事にあたってくれています。
お客様から、急な停電で「何とかしてくれ」という緊急要請に、昼夜問わずに出動して、できる限りの早期復旧に動きます。電力インフラに関しても同様です。能登半島地震での大規模停電の際も出動要請を受け、京都からも珠洲市に電力復旧作業に出ました。地域すべてが停電しているため復旧部隊は、工事機材と防寒装備以外に発電機や食料、水、着替え、炊事装備等、自分たちで賄える装備で現地に向かい、入れ替わりながら1ヶ月間作業にあたりました。当社は伝統的に電力復旧への使命感の下にお客様のインフラ設備を守り続けています。
非常時、緊急時に昼夜を問わず、すぐに集結して復旧作業に出動し、お客様や社会の期待に応えて役割を果たすのがお客様インフラに携わる者の使命です。ですからこの仕事には家族の理解と支えも必要です。だからこそ「従業員が働きがいを実感でき、家族とともに笑顔で暮らせる会社であり続ける」という会社の価値観を実現していくことはとても大切だと考えています。
松島
本当に大変な仕事だと改めて実感いたしました。新練習場の電気設備も貴社にやっていただけるということで、今お話を聞かせていただくとすごく楽しみになりました。引き続き、よろしくお願いいたします。

働く従業員様の様子・マスコットキャラクター「はんニャリン」

働く従業員様の様子・マスコットキャラクター「はんニャリン」
松本 副支店長
Q.パートナーシップ契約締結に至った経緯をお聞かせください。
松本 副支店長
京都経済同友会の勉強会で、松島社長に講演にお越しいただきました。その際にクラブの成り立ちをお伺いして、そのお話にものすごく感銘を受けました。京都という街に貢献されていると。我々も地域密着という方針がありまして、シンパシーを感じました。
また先程、支店長からも話があったように、昔の時代は誠実、根性、努力と言いますか。そういった時代に発足した会社ですので、徹夜は当たり前、緊急の対応は当たり前でした。しかし、今はアサーティブやウェルビーイングという言葉があるように時代の変化を感じています。そういった時代の移り変わりの中で企業が変化していくことは、簡単なようでなかなか難しいんですよね。ですが、京都ハンナリーズのお話を聞いていたら、プロスポーツの世界と経営がしっかりと結びついて前向きに活動されています。「これは絶対に乗っからないといかん」と。
企業PRとしてのメリットも当然考えますし、今の学生の皆様に「きんでん」という企業を伝えるという命題もありますが、費用対効果やビジネスの観点だけでは計り知れない可能性があると感じました。
弊社では昔から「対等な立場で共に成長していく」という、協力会社様と我々の関係の中で、その考え方と京都ハンナリーズの「共に、登る。」というスローガンもマッチしていました。そして松島社長にお越しいただいて、直接お話を聞いて、しっかりと有言実行されているなと。これが協賛をさせていただくきっかけでした。すぐに試合にも応援に行きました。
辻 支店長
松本副支店長の思いは大きく強くかったです。みんなで同じ方向を向いて地元のチームを応援するんだと。
パートナーとして加わらせてもらうことによって、協力会社様も含めて、様々なことを実現させていきたいです。それが我々の思いです。
松本副支店長
Q.パートナー契約締結後、得た効果や「パートナー契約を結んでよかった」と思うような出来事はありましたか?
辻 支店長
京都ハンナリーズの試合観戦を職場の多くの仲間とできたり、はんニャリンに京都支店に来てもらったり、私たちの職場の中は間違いなく盛り上がっています。試合の翌朝は勝っても負けても話題になります。この活発なコミュニケーションができる事、これが醍醐味ですよね。世代や組織内の壁を越えて試合の結果も含めて気軽にワイワイ話せる。バスケットに興味がなかった人も会場に行って、盛り上がり方を体験すると「すごいな!」と。やっぱり初めて行く方々はそう感じると思うんですよ。「会社が応援しているし、一緒に僕たちも楽しもう。私たちも楽しもう」という雰囲気になっています。職場の風通しを良くするという面で非常に役立っています。
もう一点、社外的にも会社のロゴを多くの場面でお見せできるようになったこと。これも効果的ですね。
私たちは、BtoBが基本の企業です。「何をやっている会社なの?」と思われている部分もあります。「きんでん」という平仮名の名前だけでは、何の会社かわかってもらえない事があります。地元の京都ハンナリーズのパートナーになったことで、企業の認知が広がり、訴求力があるんだなと感じています。企業としての露出が増えると従業員も会社への愛着が湧きますし、「応援しよう」という部分にも繋がっています。
松島
家族が働いている会社の名前が、京都ハンナリーズを通して世間に出ていくこともロイヤリティーのひとつだと感じています。そういった役割もスポーツクラブにはあると思いますし、クラブとしての価値を高めることで、企業様や授業員様の一体感を創出することにも繋がります。そのためにも京都ハンナリーズを良いクラブにしていくことが私たちの使命です。


従業員様の団体観戦を実施。コート上で記念撮影も行いました。
辻 支店長
このインタビューもそうですが、対外的に事業内容の理解促進や、この会社の持つ社会的な役割や使命をしっかり発信していく機会はやはり大切です。
松島
そのようなお声は他のパートナー企業様からもよく耳にします。自社だけで発信をしても、周辺だけに留まり、他の畑に企業の名前や本質が伝わっていかないと。そういった課題がある中で、京都ハンナリーズをひとつの媒体と捉えていただき、企業の皆様の取り組みを発信していくことで、お力になれたらと日々思っております。
辻 支店長
それが大事ですね。新しい広がりも期待できそうです。先日、お世話になっている企業の方々と試合会場でお会いしました。同じくパートナーをされているのですが、仕事上だけでなく、共に京都ハンナリーズのお話ができると、仕事以外でのコミュニケーションの機会も増えます。経営層の皆様との交流機会や、異業種の人が集まることは私たちにとっても有難い事です。ここに至るまでの京都ハンナリーズのストーリーや、これから目指そうとしている高みもあります。共に登ろうとするパートナー同士のコミュニティーの中で繋がる機会があることは有難いです。ビジネス以外の会話もありますし、関係のある企業様と更に深い関係になることもできます。
松島
京都ハンナリーズがきっかけとなって新たな繋がりが生まれるとポジティブに仕事が進むという話もよく耳にします。「京都ハンナリーズを応援している」という同じ輪の中にいるので、会話のハードルがグッと下がるみたいです。ビジネスの観点以外でも大いに活用していただきたいです。
はんニャリンが京都支店を訪問。盛大に出迎えていただきました。
Q.試合会場の雰囲気であったり、プロスポーツチームとしての京都ハンナリーズの魅力などがあればお聞かせください。
辻 支店長
大きな熱量を作り上げるパワーがとても大きいですね。選手のプレーはもちろん、会場の音楽やMCも含め、あの雰囲気の中にいると盛り上がらざるを得ないです。上手だなと思います。バスケットの試合がこんなに盛り上がっているとは私もあまり知らなかったのですが、素晴らしい盛り上げ方だなと思いました。
松本 副支店長
そうですよね。盛り上がる場面がとても多いです。必然的と言いますか、良い意味で安心して観ていられないと言いますか。試合展開が面白いです。
松島
バスケットならではの世界観がありますよね。競技自体にもエンターテイメント性があると感じています。攻守の切り替えも早いですし、得点もテンポよく入りますし、初めての方も受け入れやすいのかなと思っています。 試合会場の様子
Q.今後の京都ハンナリーズに期待することはありますか?
辻 支店長
盛り上がる試合展開で最後に勝つというような場面が増えれば、更に盛り上がりますよね。
地場のチームを業界の垣根を越えて、多くの企業様が業種に関係なく、ひとつになって応援できるのは素晴らしいと感じます。もっと盛り上がっていくのではないかと期待しています。
京都には大きなお祭りはありますけど、それ以外にも京都の街でひとつになって盛り上げられるようなことが今考えてみたらあまりなかったと思うんです。そういう意味でハンナリーズにはスポーツにしかできない大きなパワーがありますね。
松本副支店長
何かイベントをされる時に弊社も参加したいですよね。新たに練習場が完成して、そこで子供たちを招いて何かしてあげたり。こういうイベントは地域の皆様にとっても楽しんでもらえますし、面白いですよね。業種は関係なく、共に京都の企業としてひとつになっていきたいです。
松島
京都の人たちの一体感を生み出すというか。熱狂を生み出していけるような存在として私たちは先駆者になりたいと考えています。試合だけでなく、おっしゃっていただいたように、練習場の活用であったり、イベントであったり、多様な活動ができる場所がこれから生まれるので、そこで皆様が繋がれるようなイベントを開いていくのもクラブの大きな役割です。実行していきます。
辻 支店長
企業としてできる限りお客様の期待に応えていきたいです。弊社だけでなく、京都に事業所を置いている企業は、いろいろな機会で寄付や協賛もあります。ただ、それがあまり目立っていないという部分もあります。それはそれで良いのですが、参画していることや協賛しているという事実は従業員にはアナウンスしたいですね。外向きにただ目立ちたいわけではなく、「自分の会社が京都の街、地域に協力、貢献して、微力ながらも地元のお役にたてている」と社員に知ってほしいと思っています。
社員への認知度アップの部分は課題です。京都ハンナリーズのパートナー以外は、あまり社内アナウンスできていません。様々に協力協賛していることを社員はあまり知らない。「仕事以外でも地域のために役に立つ会社」という部分は従業員のモチベーションにとっても大切な要素だと思います。
そして、結果的に社内外を含めて多くの方々が喜んでくださるのが最も大切です。

はんニャリンが京都支店を訪問し、事業内容を公式SNSにて発信。社内外に向けて認知の拡大を図りました。
松本 副支店長
どの分野においても文化や歴史がしっかりと継承され、無くならずに残り続けてほしいです。京都には企業も娯楽も素晴らしい文化・伝統がありますが、文化の継承にご苦労されてますよね。何か少しでも役立つことがあればと思います。
辻 支店長
この街には、伝統文化をしっかり守り伝え続ける土壌と、革新的な新しさを生み出し受け入れる土壌があります。そういう両方を兼ね備えているという事が、京都の強みであり魅力となっている街だと感じます。
松島
私たちはそういった革新の部分で象徴的な存在でいたいなと思っています。
辻 支店長
常に「えっ!」と思わせるような面白い企画や発信は大切だと思います。全部が成功するわけではないとは思いますが、「京都ハンナリーズはいつも面白いことをしている」と。そういうイメージを持ってもらえるチームであれば、すごく楽しいと思います。
私たちのような事業ではなかなか実現が難しいことも、京都ハンナリーズは実現できる。そのチャレンジを支えていくことが大切だし、私たちもワクワクします。
松島
期待を寄せていただいている分、立ち止まらずに進んでいきますし、私たちも皆様に貢献していきます。
辻 支店長
私としてもまだまだやりたいことは様々あります。特に従業員のモチベーションアップや、仕事の面白みや職場でのワクワク感創りなど、京都ハンナリーズの「共に登る!」のクラブスピリットを共有させてもらって、新しい活動に挑戦できると思います。
京都ハンナリーズのクラブスピリットの下に、さらに高みを目指すことで、この京都の企業と人を盛り上げてください。私たちも共に成長したいと思います。
松島
ありがとうございます。結果で応えていけるように、クラブ一丸で励んでまいります。

向かって右 弊社・代表取締役社長・松島鴻太
Q.最後に京都ハンナリーズとファン・ブースターの皆様に向けてメッセージをお願いいたします。
松本 副支店長
「共に、登る。」という言葉通り、私たちも共に歩んでまいります。一生懸命、応援していきますので、皆様よろしくお願いいたします。
松島
本日はありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

向かって左から、弊社代表・松島。真ん中が辻支店長、右が松本副支店長
【取材後記】
今回のインタビューを通じて、地域密着クラブである京都ハンナリーズと企業様とのパートナーシップは、社内活性化・家族支援・働きがいの向上にも波及し、対外認知と企業間のネットワークを広げる役割を同時に実現していると実感いたしました。
きんでん京都支店様は電気設備工事を主とした総合設備エンジニアリング企業として「当たり前の生活」を守り続けるという使命感のもと、地域住民の生活を支えながら、従業員を思い遣った風通しの良い経営、協力会社を含む広範な責任を果たしております。
京都ハンナリーズは、パートナーシップを通じて、企業の皆様にメリットを感じていただけるよう、社内の一体感の醸成や企業と企業を繋ぐ新たなコミュニティー形成の創出に努めてまいります。


