#035 特別な相手

先週、日曜日に佐賀バルーナーズに勝利を挙げ、8試合を終えて6勝2敗と好スタートを切っている京都ハンナリーズ。
1試合、1試合と試合を重ねるたびに得られる課題と収穫。日々の学びを自分たちの力に変え、夏から積み上げてきたチームバスケットが更に加速している。
まだまだ続く厳しい戦いの中で成長を続けていくために何が必要なのか。
現在の課題や選手たちが日々、何に意識を向けているのか。
明日の試合に向け、3名の選手と伊佐勉HCにインタビューを行った。

【澁田怜音との対話】

ー 前回の試合の振り返りと、試合が終わってから今日までどんな過ごし方をしてきたか。
佐賀戦は相手チームに怪我人が多かったり、こちらにアドバンテージがある中での試合だったのですが、そういう状況でしっかりと勝ち切れたことはすごく良かったと思います。
明日の試合もありますし、あまり多く身体を動かすことはできなかったんですけど、オフの日も映像を見たりして、身体を休めつつ、試合に向けてイメージする時間を増やしました。
ー 今、個人的に意識していることや取り組んでいることは。
チームから求められていることを遂行するっていうことが最も大切なことなんですけど、僕の中で意識していることは、『欲を出しすぎない』というところ。
今シーズンに入って心がけていることで、これまでは欲張り過ぎて色んなことにトライしていたんですけど、今は良い意味で自分に対してのハードルを上げすぎず、期待しすぎず、リラックスしながら試合に臨むということができていると思います。
ー 明日の千葉ジェッツ戦に向けて。
インサイドを起点に攻めていけば、勝機がどんどん大きくなるんじゃないかなと思っています。
チームとしても個人としても相手の方が経験値はあると思うのですが、あまり大きい壁と捉え過ぎずに気負いせずにプレーしたいです。
これまでの対戦相手もそうですけど、トランジションで攻めてくるチームが多かったので、その経験を生かして、しっかり勝ちたいと思います。


【川嶋勇人との対話】

ー 前回の佐賀戦で得た課題は。
相手の外国籍選手が欠けていた状態でも、ドットソン選手の部分で相手にやられていた部分があったので、もっとチームの共通の認識を持って、より考えながらプレーしていきたいと思いました。
ただ、点差にも表れていたように、みんな最後まで集中して気持ちを切らさずにプレーしていたんで、良いゲームだったと思います。
ー 個人的な課題は。
外国籍選手についた時間があったんですけど、ワンポゼッションだけ必要のないヘルプがあって。シュートが入らなかったから良かったものの、そういうミスをなくしていかないといけないと思っています。
今後、まだまだプレータイムも掴んでいかないといけないですし、細かい部分をしっかりやっていきたいです。
CJ(ジャクソン)、アンジェロ、隆一(岸本)、怜音(澁田)とか、チームの起点になる選手が多いので、そこで自分がハンドラーになるっていうよりも、今は外のシュートを確実に決めて、スペーシングを広げられるような選手にならなければいけないなと思っています。
そういう課題があるので、今は外のシュートをより重点的に練習しています。後はディフェンス。これはもう僕の持ち味なので、外国籍選手もしっかり守れるようにしていきます。
特にディフェンスに関しては、映像を見て、しっかり相手を見極めてという部分を意識しています。
ー 千葉ジェッツ戦に向けてのポイントは。
千葉県の特産品である落花生が食べられるかどうか。そこがキーになってくると思います。
ー バスケットボールの話が聞きたい。
すみません。千葉ジェッツも怪我人が多くて、どんなメンバー構成で挑んでくるかわからないんですけど、それでも実力のある選手が多い。
特に富樫選手であったり、原選手であったり、外国籍選手だけでなく、そこも抑えていかないといけないです。
まずは富樫選手に気持ちよくプレーをさせないこと。彼に勢いを与えてしまったら、もう止められないので、僕がしっかり止めに行きたいと思います。


【岸本隆一との対話】

ー ここまでの振り返りと現在のチームの状況は。
勝ちが先行しているので雰囲気も良いですし、前進しているのかなという印象です。
シーズンの最初の3、4試合で出だしにビハインドする展開が続きましたけど、今は自分たちが先手を取ってリードする形を作れていますし、試合を通して自分たちのリズムで展開しやすい状況を作り出せていると思います。
毎試合、課題をクリアしていくことで、勝ちに繋がっているように感じます。
ただ、個々の能力で打開できている場面が多いので、いかにもっと多くのオープンショットを全員で作り出せるか。そこが重要だと思っています。
点数こそ取れていますが、相手のチーム事情等の要素もある中で、もっと一人一人のオープンショットを作り出さなければいけないです。

ー 個人として、今向き合っていることやチームがより良くなるためにやっていること、意識していることは。
まさに今伝えたことだと思っていて、オープンショットを作り出すことは個人的にずっと取り組んでいます。
プレーオフに出て日本一を狙うという目標があって、それを達成しようと考えた時、チームで相手を崩していく中で、その後に個々の力が必要で。必要な力の順番があると自分の経験から思っています。
個の力で打開できるうちは良いですが、そこから先が大切だと思っていて、そこを目指すとなった時には、一人では絶対に勝てないです。何度もその経験をしてきたので、そこに向き合ってやっています。
どうやったらプレーオフで勝てるのか。プレーオフに出ることが最も大事ですが、そのためには今よりもっと質を上げないといけないです。
チームとしての確率もそうですし、自分自身の確率もそうです。チームとしてより良い選択を展開しなければいけないと思ってます。そこは毎日考えています。

ー 千葉ジェッツ戦に向けて。
理想は先手です。自分たちが先手を取って、相手に対策をさせる状況が理想です。
そうならなかった時には、いかに点数をずっと取り続けられるかが、今のチーム状況からするとすごく大事だと思っています。
我慢比べも大事ですが、停滞せずにどうやって良い展開に持っていくかを意識していきたいです。
自分自身もそうですし、チームメイトのオープンショットを作り出せるようにします。
ー どの試合も同等に大切だと思うが、千葉ジェッツのようなビッグクラブとの対戦は、他のクラブとの対戦と違う感情はあるのか。
特別なチームです。千葉ジェッツに対して勝つか負けるかでは、その後のシーズンをどう戦っていくかがある程度左右されるくらい特別な相手だと思います。
大事な試合、何か大切なものがかかった状況で何度か対戦してきた相手でもあるので、すごく特別な相手だといつも思っています。
そして、純粋に非常に楽しみです。
個人的には今年移籍してきて、環境が変わった中でどういう戦いになるのか。開き直っているわけではないですが、出たところ勝負だとも思っています。試合を通して見極めを自分自身がしっかりやれたらいいと思います。
当たっている選手だったり、何がどう相手に効いているのかという部分をいつも以上に見極めないといけないです。
簡単に点数が取れる相手ではないので、そういう考える作業をやめずに戦えたらいいなと思っています。


【伊佐勉HCとの対話】

ー 前節を振り返って。
まず課題だったゲームの入りの部分。前節はそこが良かったと思います。
そこをしっかりクリアできれば、結果的に良いゲームができるんだと改めて感じました。誰が最初に出るかはその時々で変わりますが、試合のトーンをセットするという意味でも試合の最初はかなり重要です。
誰が最初に出ても、自分たちのやることはわかっているはずなので、最初に出る5人にしっかりと良い仕事をしてもらえるようにしていきたいです。
ー 試合と練習を重ねるたびに連携も深まっていっているように見えているが。
コーチ陣がオフェンスもディフェンスも選手に対してすごく丁寧に伝えて練習をしていて、それが試合に出ています。選手たちも共通理解を持って、常にコミュニケーションを取ってくれているので、徐々にいろんなことがスムーズになってきていると思います。
ー 千葉戦に向けてのポイントは。
千葉ジェッツはヘッドコーチも変わったこともあり、スタイルとして、ここ数年にない速さになっています、
まずトランジションのディフェンスをしっかりやることです。そして、サイズのある選手たちが多いので、リバウンドをどれだけ取り切れるかが重要です。
自分たちのバスケットボールをしっかりとやっていきたいと思います。


取材・執筆 / 京都ハンナリーズ広報部 笠川真一朗
今後の試合情報
KYOTO HANNARYZ




















